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2015年2月9日月曜日

東芝の半導体メモリー研究データ漏えい事件

東芝データ漏洩 起訴内容を認める 元技術者の初公判 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO82147000Q5A120C1CC0000/

「起訴状などによると、杉田被告はサンディスクに所属していた2008年1~5月ごろ、東芝の四日市工場(三重県)で同社の半導体メモリーの研究データを複数回にわたり無断コピー。韓国半導体大手「ハイニックス半導体(現・SKハイニックス)」に転職後、同社従業員に開示したなどとされる。」とのこと。

東芝の社員ではないサンディスクというメモリーの会社の人が東芝の研究データを無断コピーできたのは、なぜか? それについては、下記の東洋経済ONLINEにある程度書かれている。
http://toyokeizai.net/articles/-/33114

ただ、東芝での外部の人に対する情報漏洩対策がどうなっていたのかは不明。サンディスクとは共同研究をしていたので、外部者ではなく内部者と同等に扱っていた可能性が高い。犯人の転職先であるハイニックスと東芝も共同研究しているそうである。そもそも、情報が東芝の情報がハイニクスに伝わったことを東芝がどのようにして知ったのか?というのも疑問である。上記記事には、共同研究しているときにハイニクスが知らないはずの情報を知っていた、ことが発端とのこと。

根本原因は、東芝の情報保護対策が不備だったことにあるが、出入り業者に詰腹を斬らせたということが真相のようである。

この事件は、民事では和解が成立済みであり、この記事は刑事(不正競争防止法違反)の裁判。
論告求刑公判は2月13日、判決は3月9日に言い渡される。
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 東芝の半導体メモリーを巡るデータ漏洩事件で、不正競争防止法違反(営業秘密開示)罪に問われた東芝の提携先の米企業「サンディスク」日本法人の元技術者、杉田吉隆被告(53)の初公判が20日、東京地裁(室橋雅仁裁判長)であった。杉田被告は起訴内容について「おおむねその通りです」と述べた。
 論告求刑公判は2月13日、判決は3月9日に言い渡される。
 検察側は冒頭陳述で「転職先で有利な扱いを受けられると考えデータをコピーした。競合他社には極めて有用な情報で、(漏洩先の)韓国企業が急速に開発力を向上させた一方、東芝の競争力は低下した」と指摘した。弁護側は「最も秘匿性の高い情報というわけではなかった」と主張した。
 起訴状などによると、杉田被告はサンディスクに所属していた2008年1~5月ごろ、東芝の四日市工場(三重県)で同社の半導体メモリーの研究データを複数回にわたり無断コピー。韓国半導体大手「ハイニックス半導体(現・SKハイニックス)」に転職後、同社従業員に開示したなどとされる。
 事件を巡っては、技術を不正に取得したとして、東芝がハイニックスに約1100億円の賠償を求めて民事でも提訴したが、東京地裁で昨年12月、ハイニックスが東芝に2億7800万ドル(約330億円)を支払う内容で和解が成立した。

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