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2015年3月3日火曜日

商社のビジネスモデル、企業価値、ガバナンス

商社のビジネスモデル、企業価値、ガバナンスについて聞いた。
1)商社のビジネスモデル
昔はトレーディングのみ。最近は、「商社冬の時代」を経て、トレーディング+事業投資のビジネスモデルに変わった。トレーディングモデルの時代は、有利子負債が非常に大きかった(商社金融が原因か)すなわち、自己資本比率が低かった。事業投資のモデルが増えてきたことから、自己資本が増え、有利子負債が減少した。
2)世界にないトレーディングモデル(ラーメンからミサイルまで)
なぜ、他国にない商社が日本で成長したかは、諸説あるが、日本の急成長と関係があると思われる。成長がゆっくりだとメーカーや流通などが自社で持つようになる機能を、日本の場合、商社が担った。このため、現在では上記のとおり、トレーディングだけでは、商社は成立しないようになっている。
3)格付け機関からは、有利子負債は、日本のメーカーのレベルである自己資本の0.5倍が求められている。現状はほぼ1倍にはなっている。
4)トレーディングモデルの時代は、有利子負債が10倍近かったのに、格付けはAAA、しかし現在はシングルA。日本の国債がA1(ムーディーズ)のため、それを超えられない、というコメントもあり。
5)商社の事業投資とファンドの投資の違いは、商社はEXIT(売却)を前提にしないで買収後経営する。トレーディングと事業の連携を考えて事業投資する。人材については、トレーディング=営業マンでよいが、事業投資では、経営者が必要となる。そのための人材育成が必要。
6)ガバナンス
コーポレートガバナンスコードやスチュアードシップコードが出たから、どうするかと慌てるのではなく、これまでやってきたことがコードになっているのかどうか確認するものと理解したい。
7)社外取締役の役割
事業意思決定をする役割は業務執行取締役の役割であり、社外はビジネス間・経営目標との整合性、不祥事発生時における外部からの視点での発言を期待する。
8)投資家との対話
機関投資家は収益性、成長性、効率性を要求し、格付け機関は収益性、安定性、健全性を求める。両者の要求をどのように調整するかが課題。海外では総合商社のビジネスが理解されにくい。



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