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2015年7月15日水曜日

激動する国際情勢と日本

田久保忠衡氏(元時事通信)の話を聞いた。
80歳を超えていると思われるが、しっかりしている。

イントロダクション:
佐藤栄作首相は「戦争で取られた島を取り返す」と非常な執念で沖縄返還に取り組んだ。その際、米国に「本土並み」と「核抜き」を要求したが、核抜きは沖縄県民の悲願であったが、核抜きを要求することは、国際情勢を理解していることの証左であった。その理由は、核抜きを一番喜ぶのは中国だからである。
このように、国際情勢の大局をしっかり理解してかないと、外交はできないし、場合によっては海外諸国から失笑を買うことになる。

国際情勢で危惧されること3点:
1.  中国の膨張(南シナ海など)
2. 米国の内向き政策(アフガン撤退済み、イラクから撤退予定)
3. イスラム国(テロリスト集団)の台頭
今回は、時間の関係で、1と2の話をする。

中国の膨張:
北:シベリアは、ロシア人は行きたがらないので放置されているが、天然資源の宝庫であり、実は中国人労働者が多数働いている。中国国民を守るという大義名分で何かあったら北に領土を広げようとしている。
西:シルクロードに巨額の投資をしている
南:インド国境を越えて中国人が侵出している。国民を守る名目で領土拡大中
中国は4つの疾患を持っている。
1)共産主義なのに所得格差が大きい
2)腐敗(汚職)
3)自然(土地、空気、水)の問題
4)少数民族(チベット、台湾、香港)
このような解決困難な課題を抱えていることから、内憂を外患に持っていくしかない状況である。

米国の内向き政策:
Speak softly while holding stick. (金棒を持って、猫撫で声で、 )ーセオドア・ルーズベルト
=>これが、外交の鉄則。
オバマは、戦わない政策。アフガン撤退済み、イラクから撤退予定。
オバマは、クリミア半島占領、イスラム国拡大に何もしない。
習近平ーオバマ会談が6時間行われた。習近平は「新型大国間関係」を提案したが、オバマは承っておく、と述べただけ。
尖閣は日本の領土だと言わない。尖閣は沖縄の一部として米国から返還された島である。
要は、中国を刺激せず、そっとしておく戦略。


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