「東芝・シャープが勝ち目のない案件に挑んだ理由」という日経ビジネスon-lineの記事を読んでみました。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/110900179/110900002/?P=3
「投資損失リスク=投資額X失敗リスク」であり、失敗リスクが低くても投資額が巨額だと損失リスクも大きくなる。日本企業は、本業の延長線上だと失敗リスクを低く見てしまい、一気に多額の投資をする傾向がある。その結果、巨額損失を招く。
「飛び地には投資しない」という日本の経営者が多いのは、そんな感じがします。「飛び地=失敗リスク高い、本業の延長線上=失敗リスク低い」という思い込みがあるかもしれません。
失敗リスクが高い投資でもリスクテークして取り組むべきであり、しかしそれは少額投資から始めなさい、というメッセージだと思います。反対に、本業の延長線上の投資は、失敗リスクを低く見てしまう傾向があるので、一気に巨額投資するのには注意が必要、ということでしょう。しかし、あまりビクビクして少額投資ばかりだと、それも問題です。
「勝ち目のない案件に挑んだ」というのは、ちょっと日経の脚色と思います。「本業の延長線上の巨額投資に失敗した」ぐらいかもしれません。
社外取締役や監査役は、投資案件の審議において、ブレーキの踏みすぎに注意しながら、こういう点に気配りする必要がありそうです。
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