Translate

2018年8月2日木曜日

仮想通貨を理解する(5) ービットコインとは

 今更ですが、ビットコインについてもまとめておきます。
 ビットコインは、「サトシ・ナカモト」という日本人が2008年に書いた論文に基づいて作られた仮想通貨です。

 その論文は"Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System"というタイトルで下記URLにあります。本文8ページ、9ページ目がreferenceです。
https://bitcoin.org/bitcoin.pdf

 日本語にも訳されています。
http://www.kk-kernel.co.jp/qgis/HALTAK/FEBupload/nakamotosatoshi-paper.pdf

「サトシ・ナカモト」は、カタカナ表記が一般的ですが、上記の日本語訳を見ると「中本哲史」と書くようです。

 この方は、さすがにビットコインを考えた方ですので、100万BTC (4,800億円相当、BTCの相場については今後お話します)のビットコインを持っているそうです。しかし、一度もこれを使った形跡がないそうです。(なぜそれが分かるのでしょうか。本人の証言?)
 
 ビットコインは2009年から運用が始まっていますが、その価値は4,000倍になったそうです。

 「仮想通貨を理解する(1)」に書きましたが、 ビットコインの単位はBTC(ビーティーシーと読む)です。ビットコインは0.01BTCなど小数点で表すことができるそうです。最小単位は0.00000001BTCで、これを発明者にちなんで1サトシと呼ぶそうです。

 ビットコインの電子データ取引技術は「ブロックチェーン」と呼ばれるものです。ビットコインを始めとする仮想通貨は、いろいろな問題を抱えており、その将来を危ぶむ声もあります。しかし、ブロックチェーンを悪く言う人はいないようです。たとえ仮想通貨がなくなっても、ブロックチェーンは生き残ると言われている革新的な技術です。

 ブロックチェーンは、今後詳しく検討したいと思いますが、仮想通貨の仕組み説明をするときに、仮想通貨一般のことなのか、ブロックチェーンの説明なのか、ビットコインの説明なのか、わからなくなります。

 ビットコインは、仮想通貨の代表格であり、それ以外のアルトコインは、ビットコインを参考にして開発されていますので、ビットコインが分かればアルトコインも分かるということだと思います。

 また、ブロックチェーンはビットコインの中核技術であることから、ビットコインの仕組みとブロックチェーンは切っても切れない関係になっています。

 この「仮想通貨を理解する」シリーズでは、「ビットコインは、」という書き方をできる限り避け、「仮想通貨は、」という書き方にしています。もしかしたら、一部のアルトコインでは採用されていないやり方も「仮想通貨は、」で括ってしまうかもしれません。

 一般の書物では、正確を期すため「ビットコインは、」と特定して書かれていることも多いように思います。1,000とも2,000とも言われるアルトコインを全部調べて、一般論として仮想通貨を解説することは困難だからです。
 
 たとえば「ビットコインは、国家などの発行主体が存在しない非中央集権的な決済手段です」という場合、ビットコインだけでなく、仮想通貨全体の話のはずです。ビットコインを主語にして、このような文章を書き並べると、まるで仮想通貨とビットコインが同じものであるかのような誤解を受けるのではないでしょうか。

 よって、ここでは、ビットコイン独自のものであると筆者が認識するもの以外については、「仮想通貨は、」で通したいと思います。ただし、本当は、「ビットコインと多くのアルトコインは、」が正確な表現であることもあると思います。
 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿